冷媒フロン類取扱技術者とは

 業務用冷凍空調機器からの“冷媒漏えい”問題は地球温暖化防止の観点から、国内外でも大きな問題として取り上げられています。そして、冷媒の適切な管理のために平成25年6月に「改正フロン法」が公布されました。
 (一財)日本冷媒・環境保全機構、(一社)日本冷凍空調設備工業連合会、(一社)日本冷凍空調工業会の3団体では、据付・使用・整備において保全技術の未熟などから生じる機器使用時の“冷媒漏えい”は重要な問題であるとしています。
 こうした状況への対応として、業務用冷凍空調機器への冷媒の充塡から整備、定期点検技術、漏えい予防保全、機器廃棄時の冷媒回収技術の全てにわたって十分な知識を持った技術者の育成が必要であることから、これまで(一社)日本冷凍空調設備工業連合会が認定した「漏えい点検資格者」を「第一種冷媒フロン類取扱技術者」とし、これに準ずる資格「第二種冷媒フロン類取扱技術者」を新たに創設するという資格制度を、平成26年度より開始しています。
 業務用冷凍空調機器の据付、点検・保守サービスに携わる冷熱技術者の方は、その資格取得を是非ともお願い申し上げます。

第一種冷媒フロン類取扱技術者

 フロン類を冷媒とする業務用冷凍空調機器について、冷媒系統の漏れ点検及び冷媒フロン類の充填・回収を行う者に適用される、点検、充填、回収の取り扱いに関して条件ない資格です。
(一社)日本冷凍空調設備工業連合会(略称:日設連)で認定。

第二種冷媒フロン類取扱技術者

 フロン類を冷媒とする業務用冷凍空調機器からの冷媒フロンの回収を行う者及び業務用冷凍空調機器のうち空調機器については、圧縮機電動機又は動力源エンジンの定格出力25kW以下の機器、冷凍冷蔵機器については、圧縮機電動機又は動力源エンジンの定格出力15kW以下の機器について、冷媒系統の漏れ点検及び冷媒フロン類の充填を行う者に適用される資格です。回収に関し条件はありません。
(一財)日本冷媒環境保全機構(略称:JRECO)で認定。